ロッテ佐々木朗希投手(20)に輝きが戻った。1週間前に6回5失点だった楽天打線を、この日は7回8奪三振無失点に抑え、チームトップタイの8勝目を挙げた。相棒の松川虎生捕手(18)が右肩痛で欠場する中、同期入団の佐藤都志也捕手(24)とのコンビも抜群だった。チームは53試合ぶりに完封勝ちし、後半戦初の3連勝。剛球復活は上位への足掛かりになる。

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汗をぬぐった佐々木朗は晴れやかだった。「今回は何とか、自分の力でゼロに抑えてチームを勝ちに導けるようにと思って投げました」。楽天打線に3被弾してから1週間、7回無失点でやり返した。

高湿のマリンは珍しく無風だったが、フォークは強烈に落ちた。「よく風の有無でフォークの落ちは、と言われると思いますけど(風が)ない中でしっかり落とせたので、そういったところはよかったです」。小深田は空振り後に左足に当て、銀次は飛び跳ねるように空振りさせた。

相棒松川が欠場も、約1年3カ月ぶりに組んだ佐藤都とも息を合わせ組み立てていく。「特に大きくは(配球を)変えずに。球自体が良かったので、その中でしっかり止めてくれたり、いいリードしてくれたので」と同期入団の先輩に感謝した。右足につる気配が出た7回で降板も、唐川、オスナも好投しチームとして6月9日以来の9イニング完封勝利。残り30試合、剛腕が上向きになったのはロッテにとって大きい。【金子真仁】

○…佐藤都志也捕手が今季初めて佐々木朗をリードした。松川が右肩痛でスタメンに。「久々で大丈夫かなと。ブルペンでフォークを2球(後逸を)やっちゃって。迷惑かけないかなと」と不安も感じつつ試合に入ったが「何とかいいリズムでできました」と無失点投球に導いた。「完全試合した時くらいの出力とキレがあったんじゃないかと思います」と、同期入団の剛腕の好投を喜んでいた。

▽ロッテ安田(自身初の1試合4安打) 久しぶりにグラウンドを駆け回ってヘトヘトになりました。明日も朗希が安心して見られるように、打撃陣が頑張っていきたいと思います。

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