ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、史上最年少となる通算150本塁打を達成すると2打席連続でアーチを描いた。

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清原の姿にダブって見えた。球界に長く身を置く杉村打撃コーチは、西武の黄金時代を回想しながら言う。「バッティングケージに入る前の真剣さ、すごい真剣にやっていたのを覚えている。清原、秋山ね。ティーバッティングをしっかりやっていく。そういう部分で村上も手を抜かず、ベンチの裏でゴムで強化運動したり屈伸したりっていうのを、俺らも見てるからさ。手を抜かない。そういう部分でダブる部分あるよね」と重ね合わせる。

清原の記録を塗り替えても、村上の中で達成感は薄い。「清原さんはもっとすごいホームラン記録とか、記録を持っている人がすごくいる。単純に塗り替えられたというか、それくらいの気持ち」。33歳離れ、世代は違う分、実感はしづらい。それでも、当時を見ていた人にとって、野球へ取り組む姿勢は、大きく重なる部分があるのかもしれない。【栗田成芳】

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