オリックスが痛い星を落とした。

スクランブル先発した山崎颯が3回無失点と窮地を救ったかに思われたが、ブルペン陣が軒並み失点。西武に負け越した。

早朝のアクシデントが重たかった。ドラフト1位右腕の椋木が4度目の先発予定だったが、球場入り後に右足首を捻挫。故障時の状況や程度は不明だが、監督代行の水本ヘッドコーチは苦言を呈した。「プロの世界でこういうことがあってはダメ。みんなに迷惑がかかる。2度と起こらないようにしないと。プロの自覚をしっかり刻み込んでほしい」と厳しく言った。

首位ソフトバンクと3ゲーム、2位西武とも2・5ゲーム差に開いた。30日からは仙台、千葉、札幌、所沢と9試合の過酷ロードに入る。新型コロナ陽性の中嶋監督は26日から離脱中。正念場を迎え、水本ヘッドは「粘っていく気持ちを絶対に忘れないでほしい。中嶋監督も帰ってくるので、もう1度エンジンがかかる態勢を取りたい」と引き締めた。【柏原誠】

▽オリックス山崎颯(右肩故障から4カ月ぶりに復帰し、緊急先発で自己最速157キロの速球を駆使して3回無失点)「急きょでしたが、ファームで取り組んできたことを出し切ろうと思っていた。全体的にはゾーンで勝負できていたと思うし、自分らしい投球はできたと思う」

◆オリックス 近藤大亮投手(31)、西野真弘内野手(32)とスタッフ2人が新型コロナウイルス陽性判定を受けたと発表した。発表時は4人とも無症状。

【ニッカン式スコア】28日のオリックス-西武戦詳細スコア