日本ハムが西武に1-3で敗れた。

奇策が不発に終わると、試合の流れは悪くなりがちだ。初回の攻撃で仕掛けた“BIGBOSSスペシャル”が裏目に出た。西武のエース高橋の立ち上がりを攻めて1死満塁。新庄監督は5番上川畑の初球にエンドランのサインを送ったが、内角高めの直球を打ち上げて三邪飛。スタートを切っていた二塁走者の近藤が帰塁できず、痛恨の併殺で無得点に終わった。

1点を追う3回も単打3本で無死満塁のチャンスをつくったが、3番近藤の二ゴロ併殺打の間に同点とするのが精いっぱい。1回とは打って変わって、新庄監督の積極的な仕掛けはなかったが、序盤に訪れた2度の満塁機で奪えたのは1点だけ。先発上沢も同点の4回に2本のソロ本塁打を浴びて勝ち越しを許し、重たい試合展開が続いた。

就任1年目のBIGBOSSは選手の成長に主眼を置き、さまざまな作戦を仕掛けて「1点の取り方」を実践してきた。この日のように、うまくいかないことも多い中で失敗を次に生かせるかが、来季以降のチームの成熟度につながってくる。シーズンは残りは25試合。いろいろと試せる時間も、あとわずかだ。【木下大輔】

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