巨人のエース菅野智之投手(32)がプライドを持って記録が懸かった「村神様」と対峙(たいじ)した。プロ野球記録に並ぶ15打席連続出塁が懸かったヤクルト村上の第1打席は、1回2死一塁で迎えた。

初回から立て続けに150キロを計測し、キレを見せていた菅野の投球は、村上を前にさらに厳しさを増した。

初球から攻めた。内角高めへ152キロ直球を投じ、捕邪飛に打ち取った。注目が集まった連続打席出塁と、あと「2」と迫っていた連続打数安打記録を、わずか1球で断ち切った。

試合前時点で今季の対戦成績は7打数1安打と抑えてきた。18年の初対戦から5年間の38打席で1本塁打も許してこなかった。相手が日本球界を席巻する若きスラッガーだとしても、チームの勝利のため初回から乗せるわけにはいかなかった。

第2打席で四球を許した後、6回1死で第3打席を迎えた。内角を攻め続け、カウント2-1からの4球目、149キロ直球を外角高めに投じ、左飛に打ち取った。

3回に山田に先制21号2ランを浴びたが、5回まで8三振を奪い、5回以降も150キロ超を計測。6回2死で迎えたオスナには、右安打を打たれたものの153キロと152キロを2球ずつ計測。後半戦に入っても球威が衰えなかった。【三須一紀】

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