関西学生野球の秋季リーグが3日、わかさスタジアム京都で開幕し、春王者の近大は「1年生コンビ」の活躍で初戦を競り勝った。3番に抜てきされた野間翔一郎外野手は公式戦先発デビューで1回に右前打。9回も左翼線二塁打を放ち、マルチ安打をマークした。

昨年は大阪桐蔭で甲子園に出場。「大学4年間は100安打が目標。2本ずつ打てば超えられる」と話した。公式戦初安打に加え、左翼守備では5回、好返球で犠飛を阻止した。8月18日には母校の夏の甲子園、下関国際(山口)戦を現地観戦。敗戦に「相手の雰囲気にのまれて、勝つのが当たり前、はしんどい」と勝負の厳しさを痛感した。

大会後、星子天真前主将(3年)に連絡。「しんどいのを乗り越えた。落ち着いてリラックスしろよ」とねぎらった。後輩の奮闘をいま、自身の力に変える。勝田成内野手(関大北陽)も5回、右中間に勝ち越し適時二塁打。田中秀昌監督(65)は「新戦力が大きかった」と手応えを深めた。