巨人が接戦をものにした。両チーム無得点の7回、4番中田翔内野手(33)が決勝の17号2ラン。先発に復帰して2試合目の巨人赤星優志投手(23)は6回73球、6安打無失点の好投で3カ月ぶりとなる4勝目。救援陣は2試合連続で無失点リレー、守護神大勢投手(23)は新人歴代3位タイの31セーブを挙げた。
チームは2連勝。2勝1分けで伝統の一戦では7カードぶりの勝ち越しを決め、順位は変わらず5位ながらも3位阪神と2ゲーム差に接近した。
★試合後、原辰徳監督(64)の主な一問一答は以下の通り。
■人柄◎のルーキー右腕、着実に成長中
-先発赤星
「とても人柄のいい、人のいい投手なんですけども、今日はいろんな意味で自分で主導権を持ちながら、自分で考えながらピッチングをしてくれたなと。成長過程の中でね、1つずつ階段は上ってくれているなと、そういう風に見ました」
-球数的にも余裕があったがスパッと交代
「やや1番、2番、3番、4番、あの辺の左バッターに工夫しながら、でもてこずっていたかなというところもあったんでね。6回を投げ切ったのが大きかった」
-丁寧さと粘り強さ。中継ぎの経験が生きている
「僕はそう思う。チーム事情の中でリリーフもやってもらいましたけどね。それも生かしてくれている」
■こうちゃく状態だった試合を動かす、攻めの采配
-7回は四球後に代走増田大、そして中田が本塁打
「気持ち良くピッチャーに投げてもらいたくないというか、1割でも2割でも3割でもね、ファーストランナーに少し気を取られてくれるようなね。そういう意味では、あそこの1発でよく仕留めてくれたなという感じがします」
■守備陣、ブルペン陣にも感謝
-野手も守りましたね
「そうですね、0点という形でなったわけですから、先発ピッチャーも守りも、リリーフもという中でね、よくしのいでくれたと思います」
-救援陣も2日連続無失点
「無駄な四球がないというのが大きいと思いますね。攻めるピッチングというか自分のピッチングができていると思いますね」
-大勢が新人歴代3位タイの31セーブ。成長、すごさは
「やっぱり勝っておごらず、高ぶらず、しかしいつでも荒ぶるというね。それが、非常にいつでもフラットであるという、そのスタイルが素晴らしいですね」
■これぞプロ野球の醍醐味(だいごみ)
-甲子園で2勝1分け。東京に戻るが大事な試合が続く
「これがプロ野球の醍醐味(だいごみ)ですし、我々もそこをあえて望んでいくように戦っていきたいと思います」
-阪神戦は久々のカード勝ち越し
「そうですか!それは失礼しました(苦笑)」