楽天が4回の集中打で、3位浮上を呼び込んだ。両軍無得点で迎えた4回1死一、二塁、鈴木大地内野手(33)が右翼線へ先制適時二塁打を放った。前夜にスクイズを失敗した汚名を返上。その一打が起爆剤となり、岡島が左前適時打でリードを広げるなど、この回に4安打で3点を奪取。先発の田中将を援護した。チームは連敗を2で止め、4試合ぶりの勝利。投打がかみ合い、25日ぶりの3位に浮上した。

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守備で生まれたリズムが、攻撃へ波及した。先発田中将が序盤3イニングを、無失点の好投した。直後の4回、先頭浅村が内野安打で出塁した。5番辰己のセンター返しで一、二塁。先制のチャンスで6番鈴木大は低めを見極め、高めを振りにいった。カウント3-1。西武松本のスライダーをファウル。フルカウントとし、内角高めの144キロ直球を右翼線へ運んだ。

先制の一打は汚名返上の一打だった。前夜のソフトバンク戦。1点を追う6回1死二、三塁でスクイズを狙ったが、投手への小フライとなった。三走浅村も戻れず、痛恨の併殺打となっていただけに「とにかく(走者を)かえすことだけ考えていました。昨日ミスをしていたので、早く次の試合で取り返したいと思っていたのでよかったです」。一夜明け、自らのバットで名誉挽回に成功した。

その一打が起爆剤となり、打線は加速した。続く岡島が左前適時打で追加点を挙げ、なおも一、三塁で、渡辺佳の遊ゴロの間に三塁走者が生還。リードを3点に広げ、田中将を後押しした。ベテランの決勝打に石井GM兼監督は「大地もグラウンドに毎日立ち続けてくれているので、その中で失敗成功というのはあると思う。今はとにかく目の前で起きたことに全力を出していくっていうことがチームとしてできていると思うので、大地もその目の前の出来事っていうところをしっかりやってくれていると思います」と、最敬礼で信頼を寄せた。

チームは投打がかみ合い3位に浮上した。ベテランのバットが大きな勝利を呼び込んだ。

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