ソフトバンクは連勝3でストップ。先発の石川が5回6四球で4失点と荒れ、試合の流れをつかめなかった。藤本博史監督(58)は「ちょっと、無駄な四球が多かったね。四球から得点というケース、警戒している選手に打たれたらね、流れが来ないよね。そういうところです」と振り返った。

石川は初回2死から森を四球で歩かせると、続く山川に左越えの先制2ランを被弾。5回には申告敬遠を含む3四球などで2死満塁のピンチを迎えると、愛斗の適時打で2点を追加された。石川は自身初の10敗目。この日の6四球を加えて、計57四球は両リーグワーストの数だ。「今日はすべて自分の責任です。本当に申し訳ない」。短い言葉で、敗戦の責任を背負った。

試合前時点で藤本監督は「オリックスは全勝すると考えてこっちは戦っていかないといけない」と話していた。1敗が大きく響く状況だったが、2位オリックスも敗れたため、優勝へのマジックは1つ減って「3」となった。指揮官は「試合がなかったということで。そうでしょ。両方とも負けたんやから」と前向きにとらえた。

チームは26日に本拠地での今季最終戦を終え、この日から最後の遠征に出た。今後も仙台、所沢、千葉と転戦しながらの厳しい戦いが待っている。藤本監督は「切り替えていくしかないんで。切り替えて、残り4試合、全力で行くだけです」。黒星は引きずらず、栄光へ突き進む。【山本大地】

 

○…今宮の“特大2ラン”は幻となった。1-4の9回1死一塁。増田の直球を左翼ポール際に引っ張り、飛距離は十分だった。1度はホームラン判定とされて今宮もダイヤモンドを1周したが、審判団が集まって協議。リプレー検証となり、数分後にファウルに判定が変更された。入っていれば1点差に詰め寄っていただけに、藤本監督もベンチで悔しそうな顔。打ち直しとなった今宮は空振り三振に倒れた。

○…デスパイネが4試合ぶりの13号ソロを放ち、一矢報いた。0-4の7回先頭で、高橋の初球カットボールをバックスクリーンへ。「ビハインドの場面で、何とか流れを変えようと打席に入ったよ。いいスイングでとらえることができたね」と振り返った。これで5試合連続安打。負けられない残り4試合で、調子を上げてきた助っ人大砲が頼もしい。

▽ソフトバンク周東(セーフティーバントなどで今季2度目の1試合3安打)「自分は結果が出てない。なんとかチームが点を取れるようにと考えたら、ああいうこと(バント安打)も増やしていかないといけない」

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