楽天田中将大投手(33)、銀次内野手(34)、則本昂大投手(31)、岡島豪郎外野手(33)の4選手が、28日にヤクルト嶋基宏捕手兼任コーチ補佐(37)が引退を表明したことを受け、コメントを発表した。嶋は国学院大から06年大学・社会人ドラフト3巡目で楽天入り。19年まで仙台でプレーした。13年には、正捕手として球団史上初のリーグ優勝と日本一へけん引。楽天の後輩たちが、引退を惜しんだ。
【田中将大投手】
嶋さんとの思い出は一言で言い表せないのですが、同期でイーグルスに入団してルーキーイヤーから2人でバッテリーを組んで、僕の今までのキャリアの中で一番数多くバッテリーを組ませていただいたキャッチャーです。
年下の僕ですけど、一緒になってバッテリーとして成長していけたと思います。
日本一になれたことや連勝記録だったりも嶋さんと組んで成し遂げられたことですし、最優秀バッテリー賞をとれたことも思い出です。
16年間お疲れさまでした。
【銀次内野手】
とっさの判断力、決断力がすごくある人でした。
本当に野球が好きで好きでたまらない嶋さんが引退するのは本当に寂しいです。
嶋さんがいたから自分もここまでやってくることができました。
2013年に日本一になった時も、若い選手たちを支えてくれていました。
嶋さんから教わった野球をこれからも変わらずやっていきます。
【則本昂大投手】
寂しい気持ちがあります。
今こうやって僕がやっているのも嶋さんと初めて開幕戦(2013年)で組んでから始まったプロ生活なので。
すごい思い入れのある、そういう人が引退されるということなので寂しいですけど、「お疲れさまでした」と言いたいです。
僕は、嶋さんの要求どおりに投げていただけなので、あと、打ち込まれた時、福岡の屋台で「お前のおかげで勝った試合はいっぱいあるから」と言われたのは、僕のプロ生活の中ではかなり重要な一場面だったと思います。
【岡島豪郎外野手】
ずっと背中を見て育ってきたし、野球だけではなくて、私生活、行動、姿勢を全て勉強させていただきました。
自分もそのような選手になりたくて今までやってきましたし、これからもやっていくつもりですし、一歩でも近づけるように頑張っていきたいと思います。
嶋さんは、僕の中ではそういう存在の人でした。
優勝した時、「ビールかけって、こんなに楽しいものだとは思わなかったな」という話を2人でしたのを今でも覚えています。
16年間お疲れさまでした。