優勝マジック「1」のソフトバンクは、柳田悠岐外野手(33)の劇的な同点ソロで延長戦に持ち込んだ。

0-1の9回1死走者なし。西武の守護神増田の外角フォークをすくい上げ、左翼スタンドに運んだ。起死回生の23号ソロ。「もう気持ちで打った1本です。とにかく追いつくことができて良かったです」。ダイヤモンドを一周しながら右腕を力強く突き上げた。あと2人で敗れる崖っぷちでキャプテン、主砲の底力を見せた。

柳田は前日の楽天戦で、4回の守備中に外野フェンスで後頭部を強打。ベンチに退いていた。その後、仙台市内の病院でCT、血液検査を受け、脳振とうの疑いはなし。むち打ちのような症状と診断されていた。この日の試合出場も危ぶまれたが、不屈の精神でスタメン出場。2回、4回も右前打で、第4打席に役者が仕事をした。

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