球団創設以来34年務めたオーナー職を今季で退くオリックス宮内義彦オーナー(87=オリックス本社シニア・チェアマン)も宙に舞った。都内から駆けつけ、歓喜の瞬間に立ち会った。

 

-昨年と比べて今年の優勝は

「昨年はロッテさんが負けるのを待ってるという。今日は同時進行のね、はるかに臨場感がありましたね。今日、東京を出るときは(優勝確率を考えて)気が重かったんだけども、野球というのは筋書きのないドラマですね。でも本当によくやってくれました。2年続けて私まで胴上げされてですね。幸せすぎるなと思ってます」

-在任中、苦しい時期もあったが

「苦しい時期の方が長かったですよね(笑い)。阪急ブレーブスを買収したときは、強いチームだったんだよね。それが徐々に弱くなり、仰木さん頑張ってくれたんだけど徐々に力が落ちて。1年で弱いチームが強くなるってなかなか難しいんでね。時間かかったなと。これからがもっと安心して見られるチームになっていくと思うんだけどね。とにかく今日はこういうことになるというのは、心の隅でありうると思っていたけどね、現実になって驚いている状況です」

-監督の手腕は

「そらもう、中嶋さんがいてこういうチームができたんだからね。フロントも考えてくれたし。みんなの勝利です。同率首位でしょ。運も味方してくれなと思いますし、もちろんよくやったと言えるし、とにかくうれしいだけです」

◆宮内義彦(みやうち・よしひこ)1935年(昭10)9月13日生まれ、兵庫県出身。関学大卒。ワシントン大学経営学部大学院でMBA取得後、日綿実業(現双日)を経て1964年(昭39)にオリエント・リース(現オリックス)入社。80年に代表取締役社長。88年、阪急買収に伴いオリックス球団のオーナーに就任。00年会長兼グループ最高経営責任者(CEO)、14年からシニア・チェアマン。87歳は12球団オーナー最高齢。就任33年目の今年1月、今季限りでオーナー職を退くことを発表した。

【関連記事】オリックスニュース一覧