ソフトバンクのドラフト1位ルーキー風間球打投手(18)がプロ初の実戦登板に臨み、無失点デビューを飾った。BC・栃木と茨城の合同チーム戦に先発し、1回1安打1奪三振で0封。球団内の計測によると、直球の最速は150キロだった。「自分の出せる力を全て出しました」と振り返った。

先頭打者に中前打を許し、2死二塁のピンチを背負ったが、4番を変化球で見逃し三振に仕留めた。投じた変化球はカーブ、フォーク、チェンジアップ。実戦登板はノースアジア大明桜3年時の夏の甲子園、明徳義塾戦以来約1年ぶりだった。

最速157キロの未来のエース候補だ。王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(82)がほれ込み、昨年ドラフト直前に1位指名を公言した金の卵。1年目の今季は右肘の張りなどで出遅れたが「今日投げてみて全く問題なかったです。これからどんどん投げたいです」と万全でお披露目となった。

「謙虚と感謝を忘れずに、今日できる力を出していこうと思いました。まだまだだと思いますが、自分もこれからをすごく楽しみに投げていきたいと思います」と笑顔で汗をぬぐった。