エースで正面突破! 阪神青柳晃洋投手(28)がDeNAとのCSファーストステージ開幕戦の先発を任されることが6日、分かった。当初、8日初戦の先発については才木を「オープナー」として起用する案が浮上。今季13勝の最多勝右腕を「第2先発」として投入するプランも温めていたが、最終的に「先発青柳」で落ち着いた。

CS開幕の先発は謎に包まれていた。これまで開幕投手など節目の先発投手を明かしている矢野監督だが、今回は「楽しみにしといて」と珍しく明言を避けてきた。今季も宮崎、ソトらをスタメンから外す「青柳対策」を取るDeNAに対し、オープナー才木で対抗。強打者2人が簡単に交代できない状況で青柳投入という「奇策」もあり得たが、正攻法で大事な初戦に臨む。

矢野監督の下で戦う最後のポストシーズン。レギュラーシーズンを終えた青柳は「1試合でも負けられない試合が続くと思う。3位ですけど、出るからには絶対に上を目指してやる。最後まで自分らしいピッチング、勝ちに貢献出来るピッチングができたら」と、CSに向けて決意を語っていた。今季最多勝、防御率、勝率の投手3冠を獲得したチームの大黒柱。虎のエースに負けられないゲームを託す。

○…岩崎が敵地でリベンジする。CSは横浜が舞台。「(球場が)狭いのでそこは気を使うところではありますけど、かといってあまり逃げて逃げてというのは良くないですし、どんどん投げ込んでいく感じがいいんじゃないですかね」と話した。今季は6月30日に1点リードの場面で登板し、2点を奪われ逆転サヨナラ負け。“横浜決戦”でやり返す。

○…浜地がCSでもフル回転する。今季中継ぎで自己最多52試合に登板し、22ホールドポイント、防御率1・14と6年目で最高の成績を残した。「責任のある場面での登板もあると思う。この時期に戦えることが喜び。どんな場面でも0点で終えるように」と、出番を待ち望んだ。

○…DeNAとのCS2戦目の登板が見込まれる伊藤将は、恩人との日本シリーズでの再会を心待ちにする。9月30日、自主トレをともにしたオリックス能見の引退試合を現地で観戦。「能見さんに教えてもらったことが今年本当に生きたシーズンだったので、最後を見られたのはうれしかったですね」としみじみ。能見からは「CS頑張って」と激励も受けた。CSを勝ち抜けばオリックスと対戦する可能性もある。「そのときは、負けないように頑張ります」と意気込んだ。

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