静岡学生野球秋季リーグ戦の最終週が、8~9日に行われる。上位4チームに優勝の可能性が残る中、現在10勝2敗で2位の静岡産大は、2003年春以来39季ぶりの優勝を懸けて、東海大静岡との2連戦(三島市・日大御園グラウンド)に挑む。谷川智也主将(4年=天竜高出)が完全燃焼を誓った。

“四つどもえ”の最終決戦。谷川は「個人的な結果が出なかったとしても、声を出して引っ張っていきたい」と力を込めた。定位置は「1番・三塁」。リードオフマン、そして主将としてチームをけん引する。

今春のリーグ戦後に多くの同級生が引退する中、現役続行を決めた。「悔しい思いをしてきた先輩の分も優勝したいという思いがあった」。19年秋にベストナインを獲得するなど、1年生から主力として活躍してきたが、入学後の最高順位は2位。「ラスト」となる今季に懸ける思いは強い。

卒業後は青森県の会社に就職する予定で、野球には今大会で区切りをつける。残り2試合。最終週での逆転Vは、2連勝が必須条件となる。1勝1敗でも他校の結果次第でプレーオフとなるが、谷川は「目の前の勝利を積み重ねてここまで来た。とにかく2つ勝つ。やり切りたい」ときっぱり。人事を尽くして天命を待つ。【前田和哉】

◆優勝の行方 最終週の組み合わせは、首位静岡大対3位日大国際関係、2位静岡産大対3位東海大静岡。静岡大は2連勝すれば、無条件で優勝決定。静岡大が1勝1敗、静岡産大が2連勝なら、両チームのプレーオフ。静岡大が2連敗し、静岡産大が2連勝すると、静岡産大の逆転優勝。日大と東海大は2連勝して、プレーオフに持ち込みたい。

◆谷川智也(たにかわ・ともや)2001年(平13)2月26日、浜松市浜北区生まれ。小2から浜北スモールジャイアンツで野球を始める。北浜東部中軟式野球部を経て天竜高。中学と高校でも主将を務める。今秋のリーグ戦は全12試合に先発出場し、38打数9安打8打点5盗塁。右投げ左打ち。家族は両親、兄。165センチ、70キロ。血液型A。