阪神青柳晃洋投手(28)がDeNAとのCSファーストステージ初陣の先発マウンドを託された。前日会見で矢野監督が「青柳でいきます」と宣言。甲子園の室内練習場で決戦に備えた右腕は「シーズンとやることは変わらない。“3連戦で勝ち越すだけ”というイメージ。自分のできることをしっかりこなすだけ」と引き締めた。

同学年のエース対決となった。相手先発の今永とは今季3度投げ合い、青柳は1勝を挙げたが、結果的にチームは2敗を喫した。難攻不落の左腕との対戦に「いいピッチャーに対して勝てたらいいと思うので、今永に投げ負けないように」と闘志を燃やした。

8日の初戦は才木を「オープナー」、青柳を「第2先発」として起用するプランもあったが、指揮官は「面白いな、ということも考えにはあったけど、普通に考えたら青柳。任せるのにふさわしいピッチャー。思い切り躍動して、向かっていく投球をしてくれると思う。僕自身も青柳を信じてます」と話した。

敵地だが、青柳にとっては地元の凱旋(がいせん)登板だ。「知り合いも多く来てくれる。横浜で投げるのは全然嫌いじゃないので。地元で楽しめたらいいなと思います」。最多勝、最高勝率、最優秀防御率の「投手3冠」を手にしたセ界最強右腕が、横浜の地で仁王立ちする。【古財稜明】

◆CSファーストステージの主なルール シーズン2位と3位が3試合制で対戦し、勝利数の多い球団がファイナルステージに進出。引き分けを除いた勝利数が同じ場合は2位球団が勝者となる。昨季はコロナ禍で行わなかった延長戦を実施(12回まで)。12回終了後、同点なら引き分け。12回表終了時や12回裏の攻撃中に後攻のステージ勝ち上がりが確定した場合、その時点で終了する。