<東京6大学野球:立大3-2東大>◇第5週第2日◇9日◇神宮

今秋ドラフト上位候補に挙がる最速154キロ右腕の立大・荘司康誠投手(4年=新潟明訓)が、7回を被安打1の1失点と試合をつくった。直球とキレのあるスライダーで11奪三振をマークした。東大に2連勝し勝ち点を2に伸ばした。法大は、プロ志望届を提出した村上喬一朗捕手(4年=東福岡)が2年生投手2人をリード。3-2の接戦を制して、1勝1敗に持ち込んだ。

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荘司が、東大打線から4者連続を含む11三振を奪った。2回は、東大の4番を直球で見逃し三振、さらに変化球で2者連続空振り三振と3者凡退。リーグ戦では初めて戸丸秦吾捕手(2年=高崎健康福祉大高崎)とバッテリーを組み、試合中も2人でコミュニケーションをとった。直球の調子はよくなかったが、キレのあるスライダーを軸に7回1失点。勝ち星はつかなかったが、試合をつくった。「スライダーがよくて、戸丸がうまく使ってリードしてくれた。力みなく投げられました」と話した。

20日のドラフト会議に向けて視察した3球団のスカウトにアピールした。日本ハムの稲葉GMは「直球が速く、投げ下ろす角度がある。三振がほしいところで取れていた。ポテンシャルは非常に高い。もっともっと伸びる可能性がある」と高評価だった。