2位からのファイナルステージ突破を目指すソフトバンクが、崖っぷちに立たされた。王者オリックスに痛恨の2連敗を喫し、アドバンテージを含めて0勝3敗。2年ぶりの日本シリーズ進出には、残り4戦4勝が絶対条件になった。

先発板東が3回途中8安打2失点でKOされた。2番手大関も、同点の5回に杉本に勝ち越し2ランを献上。打線は1回にデスパイネの併殺崩れの間に先制し、3回は主砲柳田の適時二塁打で一時勝ち越したが、勢いは続かなかった。

もう1敗、引き分けすら許されない。窮地に追い込まれたソフトバンクは、14日の第3戦でエース千賀滉大投手(29)が先発する見込み。西武とのファーストステージ第1戦では8回3失点だった。中5日での登板にも「中5日は僕にとって何も思うような数字ではない。とにかく自分のピッチングをして、チームが勝てればそれでいいというマインドでいきたい」と、力強く語った。

レギュラーシーズンではオリックスに4試合先発し、2勝1敗、防御率1・86。被打率は1割7分3厘と相性はいい。それでも「そんなの関係ない。1試合1試合丁寧に投げるだけです」と、エースは引き締めた。負ければ終戦、勝てば望みはつながる。千賀から奇跡を起こせ!【只松憲】

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