阪神岡田彰布新監督(64)の就任会見は、岡田ワールド全開だった。

猛虎愛がにじみ出る黄色のネクタイ、課題の守備、勝利の方程式、年齢差のある選手とのコミュニケーション、ライバルチーム、ファンへの思いなどなど…。第1次阪神監督を退任した08年以来、14年ぶりに帰ってきた「岡田語録」をたっぷりどうぞ。

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▼意気込みなど

-心境は

岡田監督 2005年に優勝して、まさかそれから優勝できないとは思ってなかったんで。勝てるチームなんですよ。でも勝てない。歯がゆさはあった。そういう意味で、話をもらった時にやってやろうかなっていうのはありましたね。

-今日のシャツの柄(ストライプ)、ネクタイの色の狙いは

岡田監督 これですか? 黄色ですか? いやいや、新井が(広島監督就任会見で)赤いネクタイしてたから(笑い)。黄色にしていかなあかんかな思って。それだけですね。

▼守りの野球

-どんなチームに

岡田監督 まあ、勝てるチームでしょ。9回終わったらサラッと勝ってた、みたいな。一喜一憂していたらもたない。長い6カ月間のシーズンを見越して、戦っていきたい。

-理想の野球は

岡田監督 ずっと守りの野球なんで。前回の時もそうですけど投手陣中心。エラーの数もそうですね、そのへんがね、ちょっとね。

-5年連続のリーグ最多失策を減らす

岡田監督 アウトにできるボールはアウトにする。もう1回基本に返るというか。はっきり言うて、臨時で守備コーチとか来て、その教えがあったかも分からないけど、やっぱり再生は本人ですよ。一番痛いのはスローイングのエラー。いかにキャッチボールからやるか。アウトにできるものを確実にアウトにする。いろんなポジション守ったのも(ミスの多さに)加味されるかも分からないけど。

-複数ポジションを守ることでメリットもあった

岡田監督 いやいや、そんないっぱい守る能力ないよ、みんな。スーパーサブはチームに1人か2人は必要よ、はっきり言うて。俺が前いた時は関本。セカンドもできてサードもできる。それぐらいよ。後は責任を持ってそのポジションを守らせるようにしないと。

▼投手について

-今の阪神の印象は

岡田監督 若いピッチャーがまた2軍から出てきた。すごくバランスのいいチーム。もう少し打ってあげたらというのはあったけど、少し変われば全然打てると思いますよ。

-投手で期待するのは

岡田監督 青柳とか伊藤将にしても、1年間ある程度ローテーション投げたんで。その下の若いピッチャーが競争してくれたら。

-前回はJFKを作って優勝。リリーフ構想は

岡田監督 おったらそのまま使いたいよ。でもいないよね。最終的には2月のキャンプで見極めして、オープン戦である程度の分担をやってからと思う。誰を後ろにするとか、今の時点では決められないね。

-7、8、9回以外に投げる投手も大事

岡田監督 今は3人じゃ無理。(07年に)勝ちパターンで藤川に10連投させたけど、(今の時代に)そんなんやったら何言われるか分からないですね(笑い)。1人、2人今日は休んでとかね。今そういう感じでしょ。敗戦処理のピッチャーは阪神にはいないって2005年からずっと言ってたんだけど、1、2点負けてるゲームのピッチャーが一番大事だっていうね。これからの野球は、それが一番大事になってくるんじゃないかなと思いますね。

-外から野球を見て

岡田監督 後ろがしっかりしてるところは最終的には勝ってますよね。(阪神は)リリーフ陣、ものすごい良いけど、リリーフ陣で借金10個。防御率は1点ナンボとかでね。やっぱり大事なところでエラーをしているんですよね。だからピッチャーは防御率が悪くならない。でも試合は負けてるから、自分には1勝5敗とか負けが付くとかね。これが一番の悪循環。そのへんを直していかないと。

▼選手、戦力について

-佐藤輝とは40歳以上離れている。若手とのコミュニケーションに不安は

岡田監督 話はしますけど、言葉で打てないでしょ。コミュニケーションだけでは打てないと思いますよ。年が離れてるとか…、親の年齢ぐらいかも分からないけど、そういうのは全然気にしてないですね。

-選手に言葉をかけるなら

岡田監督 あんまりね、『優勝優勝』って言うのはあれですけど。でも、可能性のあるチーム。まずは現有戦力ね、みんなが少しずつレベルアップしないと。

-秋季練習、秋季キャンプはどんな時間に

岡田監督 一番うまくなるのが11月。体ができているから、もう技術だけで十分じゃないですか。白紙ですよね、レギュラーとかそんなんなしに。若手のレベルアップをどんどんやっていきたい。一番楽しみな1カ月になると思いますね。

-ドラフトの補強ポイントは

岡田監督 まだほとんど(選手を)見てない。スカウトの人と会ってないんで。前日(19日)に向こう(東京)でみんなで会うみたいなんで、その時ですね、最終的な決断は。

▼セのライバル

-巨人戦への思いは

岡田監督 今は選手はそんな意識ないんちゃうかな。どこに勝っても1勝。原監督も昔から知ってるから、全然大丈夫ですよ、何をされても。今は打倒ヤクルトでくるんじゃないですか。だから巨人はそんな意識しないですね。

-ヤクルトの強さは

岡田監督 村上というすごい選手が現れて。ピッチャーはそんなに良くないと思うんだけど。打線がピッチャーを育ててるというかね。いつの間にか勝ってるというか、そういうチームカラー。それは野村さんの時からか分からないけど。そういう印象は強いですね。勝ち方を知ったのかなという印象が強いですね。

▼ファンについて

-今のファンの印象

岡田監督 コロナでおとなしくなったですね。昔はすごかったんでね。一喜一憂というかね。「大山を見に行こう」「佐藤を見に行こう」とか。勝ち負け関係なしに大山の4打席、佐藤の4打席を見たい、そういう魅力のある選手をつくらないと。

-岡田監督の考えるファンサービスとは

岡田監督 負けるより勝つことじゃないですか。ファンの人に喜んでもらうために勝たないといけない。

-ファンは「アレ」待ちでいい

岡田監督 そうですね。優勝はそんな簡単なもんじゃないんでね、期待感はありますけどね。

◆岡田彰布(おかだ・あきのぶ)1957年(昭32)11月25日生まれ、大阪府出身。北陽(現関大北陽)-早大。早大では3年秋に3冠王を獲得し、リーグ通算20本塁打。79年ドラフト1位で阪神入団。80年新人王。日本一の85年に二塁手でベストナイン、ダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデングラブ賞)。94年オリックスへ移り、95年引退。現役通算16年で1639試合、1520安打、247本塁打、836打点、打率2割7分7厘。98年阪神に復帰し、2軍監督などを歴任。04年から1軍を率い05年リーグV。10~12年オリックス監督。監督通算8年、581勝521敗39分け、勝率5割2分7厘。現役時代は175センチ、77キロ。右投げ右打ち。

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