巨人原辰徳監督(64)が敵将の再登板を歓迎した。1学年上の阪神岡田監督の就任が正式発表されたことを受け「1つ先輩ではありますけども、同世代でね。高校、大学、プロと。またプロ野球に監督として戻ってこられたのは大きな刺激ですし、お互い頑張りましょうという感じですね。老体にムチを打ちながら、やりましょうという感じです」と迎え入れた。

旧知の戦友との歴史は高校時代から。「最初に対戦したのは僕が高校2年生で、彼が高校3年生だったと思うよ」と高校の全日本として臨んだオール大阪との試合が初対戦。大学時代は東海大と早大にそれぞれ進み「どっちが4番だったかよく分からない」と大学の全日本ではともにクリーンアップを担った。

プロ入り後はライバル球団でしのぎを削り、指揮官としても戦いは続いた。第2次原政権3年目の08年に最大13ゲーム差だった岡田阪神をまくって大逆転Vを収めた。「今年は阪神に負け越してますしね。そういう意味ではまたさらに気合の入ったね」と強く意識する。敵将に向け「我々世代はすごく勇気を与え、拍手を送っている方は多いと思いますよ」と原監督。再び、名勝負を繰り広げる。【為田聡史】