早大・蛭間拓哉外野手(4年=浦和学院)は、西武が1位で指名し交渉権を獲得した。事前に西武が1位指名を公表していた。

広角に打てる今年のドラフト候補の中でも屈指のスラッガー。50メートル5秒9の足もあり、遠投は100メートルと強肩。3拍子そろっており、試合前のフリー打撃やシートノックから観客の視線を集める存在だ。

浦和学院では3年夏に「3番・中堅」として甲子園に出場し8強入り。森士前監督のもとで、主将を務めた。大学2年時の20年に新型コロナウイルスの影響で甲子園が中止になると、すぐに動いた。高校時代の同期に連絡をとり、失意の後輩たちに向けたビデオメッセージを撮影して贈った。熱い心を持っている。

昨年末の紅白歌合戦では郷ひろみを見て「60歳を過ぎても、あれだけ活躍できるのはすごい。自分も長く活躍できるようにしたい」と刺激を受けた。プロの世界で、長く活躍できる選手を目指す。

群馬県出身、177センチ、87キロ、左投げ左打ち。

▽西武・竹下スカウト 走攻守で高いレベルのそろう外野手。広角に打てる打撃、全力プレーが魅力で早い時期のレギュラーも期待。

 

▽西武松井監督 初めてのドラフトでドキドキ、ワクワクした。点数は付けられないが、本当に楽しみ。プロの世界に足を踏み入れるわけだから、1軍で活躍するという強い気持ちを持って、新人合同自主トレに体を作ってきてもらいたい。(蛭間は)自分のポイントで広角に打てて、僕よりもバッティングはいいと思う。(山田は)甲子園で結果を出してきたスター性があり、気持ちの強い選手。

▽西武渡辺GM(5位の山田について)「非常にスター性もある。投手として見ている。甲子園でも数多くの修羅場を経験し、大舞台を経験は強みになる。見ている限りは、チームのためにすごく頑張る選手。自己犠牲をいとわないプレーヤーなのかな。楽しみ」