今年こそ、勝って終わる。オリックスが18日、22日の日本シリーズ開幕前最後の本拠地練習を行い、選手会長の吉田正尚外野手(29)があらためて日本一を誓った。昨年はほっともっと神戸での11月27日の第6戦で、延長12回、ヤクルトに屈した。「神戸で、寒さとともにぐっときましたね。勝って終わるのと負けて終わるのとでは全然違いますから。勝って終わった方がいい」。

2桁勝利投手が不在でも、ヤクルトはやはり強い。「(捕手の)中村さんが戻ってこられてからは安定していて、強いチームはどこもセンターラインがガチッてかたまっていると思いますし」と村上ら打線の破壊力以外にも、中村を軸にした王者の安定感を認める。

一方のオリックスもソフトバンクと優勝を争う中、杉本の復活、宇田川、山崎颯、阿部ら新救援陣の台頭など、チームは成長した。昨年は死球による右腕骨折から間もない状況で頂上決戦に臨んだ吉田正も「昨年と比べたら今年の方が順調」と明かす。「チームとしては今のまま、日本一へ向けて気持ちを引き締めていこうと思います」。昨年の日本シリーズは、吉田正のサヨナラ打で始まった。今年も、日本一へのドラマが始まる。【堀まどか】

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