日本ハムが、新庄剛志監督が興味を示していたメッツ傘下3Aに所属する加藤豪将(ごうすけ)内野手(28)の“逆輸入指名”に踏み切る可能性が高いことが19日、分かった。

この日、都内でスカウト会議を終えた稲葉GMは「いろんな可能性を含めて考えています。ボス(新庄監督)の話も聞いていますし」と話すにとどめたが、大型二塁手と補強ポイントにも合致することから、最終的に候補者リスト入りした模様。今季途中、新庄監督は「足も速いらしいし、根性もあるみたいだし」と高評価を口にし「ちょっと(球団と)話をしたい」と、ドラフト会議を経ての獲得を模索していた。

球団では、過去にも米球界でプレーしたマイケル中村や多田野をドラフトで指名し獲得したことがある。加藤は13年にヤンキースからドラフト2巡目指名を受けプロ入り。プロ10年目の今年4月にブルージェイズでメジャーデビューを果たした。

 

日本のプロ経験がなく大リーグでプレーした加藤のような選手を獲得するためには、野球協約で以下のようにドラフト会議での指名が義務づけられている。

■新人選択会議規約(抜粋)

第1条(新人選手)日本の中学校、高等学校、大学に在籍した経験を持たない場合であっても、日本国籍を有するものは新人選手とする。

■第2条(新人選手との契約)球団が新人選手と選手契約を締結するためには、選択会議で、契約を希望する選手に対する選手契約締結の交渉権を獲得しなければならない。

 

◇メジャー出場した選手がNPBドラフトを経て日本球界入り 過去3例。オリックスが02年ドラフト2巡目でマック鈴木(鈴木誠=元ロイヤルズ)、日本ハムが04年ドラフト4巡目でマイケル中村(元ブルージェイズ)、07年大学生・社会人ドラフト1巡目で多田野数人(3Aサクラメント)を指名している。

 

◆加藤豪将(かとう・ごうすけ) 1994年(平6)10月8日生まれ、米カリフォルニア州出身。両親は日本人。3歳で日本に移り神奈川で生活し、6歳で米国に戻り野球を始めた。13年ドラフト2巡目(全体66位)でヤンキース入団。メジャー通算は8試合で打率1割4分3厘(7打数1安打)。マイナー通算は844試合で打率2割5分5厘、55本塁打、318打点、95盗塁。185センチ、89キロ。右投げ左打ち