<日本ハム6-2広島>◇2014年6月4日◇札幌ドーム

大谷がパ・リーグ初、日本人2人目の160キロ台をマークした。2者連続三振でスタートした1回2死、広島丸への5球目、空振り三振に仕留めた外角高めのウイニングショットが、160キロを計測した。プロ入り最速を2キロ更新し「手応えはすごくありました」と、振り返った。

1点を追う5回には、先頭打者で広島エース前田のチェンジアップを中前に運び、これが幸運なテキサス二塁打に。犠打後に三塁へ進むと、中島の左前打で猛烈なスライディング生還も果たした。軽度の左足首捻挫により、大事を取って5回1失点降板も、プロ最多タイの10奪三振で5勝目を手にした。

あこがれの野茂英雄氏が見守る前で二刀流フル稼働。沖縄キャンプ中の2月にプライベートで極秘対面し、野球談議に花を咲かせていた。目指していたパイオニアの前で大台に到達。球界屈指の右腕前田に投げ勝ち「今後につながると思う」と、手応えをつかんだ。