京大医学部の水口創太投手(4年)が、ソフトバンクから育成7位で指名を受けた。
身長194センチの大型右腕。昨年秋のリーグ戦で152キロを記録した。長身から繰り出すボールには角度があり、伸びしろは十分。ようやく指名を受けると、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
「指名して頂いてうれしかったです。不安が一番大きかったですし、指名して欲しいなという希望もありました。育成ということなので、これからどうするかは、自分でしっかり考えて、自分なりに結論を出したいです」
滋賀・膳所高時代は甲子園出場経験なし。1年間の浪人生活を経て、医学部に入学した。
かつてソフトバンクに在籍していた京大の近田怜王監督(32)は「ソフトバンクさんは育成の評価が高いので、彼に合っている。彼自身まだまだ完成ではなく、今から伸びる選手」と話した。
水口は「周りの人の意見を聞きながら、自分の気持ちを大切にしたい」とした上で「(入団したら)時間がかかるかも知れないですが、球界を代表する選手になりたいです」と語った。
育成枠とはいえ、京大からは14年にロッテが2位指名した田中英祐投手(17年末に引退)以来2人目、医学部からは初のドラフト指名となった。
◆水口創太(みなくち・そうた)1999年(平11)8月9日、滋賀県大津市生まれ。小学2年から野球を始める。晴嵐小から北大路中、膳所高では2年秋からエースで3年夏は県大会ベスト16。目標とする選手はダルビッシュ有。50メートル走は6秒28。右投げ右打ち。194センチ、100キロ。
◆旧帝大から直接プロ入りした主な選手 新治伸治投手は史上初めて東大からのプロ入りし、1964年(昭39)オフに大洋入団。通算88試合に投げ9勝を挙げた。井手峻は66年ドラフト3位で中日入りし、投手で1勝、外野手で1本塁打。17年7位で日本ハム入りした宮台康平投手は、20年オフにヤクルトへ移籍。今季4年ぶりに1軍戦登板を果たした。京大からは14年2位で田中英祐投手がロッテ入りしたが、1軍2試合で未勝利のまま引退。19年には育成1位で名大の松田亘哲投手が中日に指名された。
▽ドラフトの主な異色指名
◆陸上短距離 ロッテが68年、陸上100メートル10秒1の日本記録保持者(当時)で、メキシコ五輪に出場した飯島秀雄(茨城県庁)を外野手として9位で指名。
◆力士 91年ロッテ7位の市場孝之内野手は中学卒業後、佐渡ケ嶽部屋に入門し、琴市場のしこ名で序二段まで上がった。2年で廃業。ロッテ練習生となり入団へこぎ着けた。
◆15歳 04年阪神がドラフト史上最年少となる15歳の辻本賢人投手(米カリフォルニア州マタデーハイスクール)を8巡目で指名。
◆ソフトボール部 日本ハムが11年、早大ソフトボール部の大嶋匠捕手を7位で指名。小学3年から軟式野球を始め、新島学園の中学、高校、早大と10年間はソフトボール一筋だった。
◆教習所教官 15年ロッテ6位の信楽晃史投手(宮崎梅田学園)は、自動車教習所教官。教習車の助手席に座り、教壇に立つこともあった。



