最速150キロ左腕、東海大札幌・門別啓人投手(3年)が阪神から2位指名を受けた。同校からの支配下指名は、19年ソフトバンク4位の小林珠維内野手以来3年ぶり。「球界を代表する絶対的なピッチャーになる」。新人王を目標に掲げ、ルーキーイヤーに挑む。

門別の名前が読み上げられると、会場からはチームメートの「うぉー」という歓声と拍手が湧き起こった。隣に座っていた大脇英徳監督(46)と握手を交わした後、記者会見に臨んだ門別は「夢みたいで信じられない」と声を弾ませた。

大脇監督は「甲子園に行けなかった悔しさを胸に、甲子園球場で大暴れしてほしい」とエールを送った。指名直後、目頭を押さえていた父竜也さん(39)と母実保さん(40)の2人に向けて門別は「支えてくれてありがとう。これからもよろしくお願いします」と感謝を口にした。

岡田監督のもと、新体制で来季を迎える阪神について「関西の明るいイメージがある。自分も明るくやっていきたい」と語った。目標選手にオリックスの宮城を挙げ、「緩急とコントロールを見習いたい。いつか追い越したい」と目を輝かせた。対戦してみたい打者はソフトバンクの柳田。「ストレートで勝負して三振を奪いたい」と意気込みを明かした。同学年の苫小牧中央・斉藤優汰投手は広島1位で指名を受けた。「同級生として負けていられない。投げ合うことは楽しみ」。期待に胸を膨らませ、タテジマ戦士になる。【石井翔太】

【ドラフト】巨人が高松商・浅野翔吾との交渉権獲得 史上初阪神との一騎打ち制す/速報中