ロッテ吉井理人新監督(57)は「プランBでしたけども、満点に近い点数だと思います。私のクジは0点です」と自身初のドラフト会議を総括した。

事前公表なしで臨み、立大・荘司を1位指名するも、抽選で敗れ、専大・菊地吏玖投手(4年=札幌大谷)を指名した。「のびしろがあって現時点でもすごくコントロールの良い投手、まっすぐも威力のあるボールを投げるので選択しました」と先発候補として期待を寄せた。

2位では天理大の遊撃手、友杉篤輝内野手(4年=立正大淞南)を指名。昨年は2位で二塁手の国士舘大・池田を指名しており、大学生内野手を2年連続で2位指名した。吉井新監督は「投手もそうなんですけど、二遊間もチームの中心選手になってくると思うので、そういう意味でもショート、セカンドを守れる選手を狙っているという戦略です」と明かした。

今季は両外国人主砲の不振もあり、得点力不足に悩まされた。長距離砲タイプの支配下指名がなかったことについては「いまいる選手の中にパワーヒッターの若いのが何人かいて、その子たちが成長の途中なので。それを考えると今年はこれでいいんじゃないかなと思っています」と、今回のドラフト戦略では優先順位が高くなかったことも明かした。16本塁打の山口を筆頭に山本、西川ら、入団4年目以内の高卒スラッガー候補も、順調な成長曲線を見せている。【金子真仁】

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