ソフトバンク育成8位指名の東農大・宮崎颯投手(4年=埼玉栄)が、ドラフト会議後初登板。9月7日以来の先発で、5回1失点と好投した。「勝ちにこだわって、チームのために腕を振りました。4回に先制点を許した後は、みんなが一丸となって逆転してくれた。感謝しかないです」と落ち着いた口調で話した。

最速147キロ左腕はこの日、直球、カットボール、スライダーの3球種を低め中心に集め、学生野球最終登板を4安打3奪三振とまとめた。プロの舞台での抱負については「まずは支配下に上げていただけるように。チームを勝たせられる投手になりたいです」と意気込んだ。

東農大は全日程が終了。6勝6敗、勝ち点2。2部で勝率5割をマークするのは、15年秋以来のことだった。北口正光監督(55)はプロの舞台に進む宮崎に対し「ちゃんと制球出来ていましたし、成長したなと。いい形で次の世界に入っていける、イメージが出来たんじゃないですかね」と話すと、引退する4年生に対しては「3部から始まって、つらい思いをしてきたと思う。春は5位、この秋は4位と順位を上げてくれた。本当によくやったと思います」と温かい目で感謝した。