日本ハム新庄剛志監督(50)が、さっそく新戦力の実戦テストに乗り出す。阪神から交換トレードで獲得した江越大賀外野手(29)と斎藤友貴哉投手(27)について、来月5日に行われる侍ジャパン強化試合(東京ドーム)に出場させる見通しを明かした。今月31日まで宮崎で開催中のフェニックスリーグにも参加する可能性がある。早期に新戦力の実力を把握し、オフの強化につなげたい考えだ。

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宮崎でフェニックスリーグを視察中の日本ハム新庄監督が、侍ジャパンとの強化試合で新戦力を徹底チェックする。「試合に出させます。侍。(斎藤を)投げさせるし、江越君も守らすしね」と断言。「トレードで来て不安なところで侍の試合に出る。気持ちの面で『よっしゃあ、やったる!』というね。テレビ放送もあるんでしょ? 全然(やる気が)違うと思うんですよ。期待を込めて」と、実力+αの発露を期待し「そこで打ったり走ったり抑えたりしてくれたら、僕もうれしいし」と、言葉を続けた。

相手は日本球界の精鋭たちで、実力テストとしては、最良の舞台と言える。「彼らの潜在能力を生かせるように、ちょっと話をしてから練習をやってもらいたい。小学校から野球をやってインプットしてきたものを全て捨てて」と、固定概念の打破をお願い。「ウワサによると、僕と同じくらいの守備やスピード」と期待する江越については、打率2割7~8分で20本塁打、もしくは「守備が良くて走力があってチャンスに打てるバッター。『この選手使いたいな』ってなる」と、低打率でも勝負強い打撃を求めた。

阪神時代は未完の大器として「ロマン砲」とやゆされた江越だが、新庄監督には才能を開花させる自信も、具体的な覚醒プランもイメージは出来ている。「まだ、彼は若いでしょ? まだ時間はありますよ」。早ければ、31日までのフェニックスリーグ期間中にも、移籍後初実戦の可能性がある2人。夢いっぱいの“新庄覚醒工場”が、間もなく本格稼働する。【中島宙恵】

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