「SMBC日本シリーズ2022」の第3戦が25日に京セラドーム大阪で行われる。1敗1分けのオリックスは本拠地で逆襲に出る。主砲の吉田正尚外野手(29)は昨年オフに手術した両足首をサポートする「特注スパイク」に感謝の思いを込め、シリーズ初勝利に全力を尽くす。

   ◇   ◇   ◇   

野球用具に人一倍こだわりを持つオリックス吉田正尚外野手が、感謝の白星を届ける。

昨オフに神戸市内の病院で「両足関節鏡視下三角骨摘出手術」を受け、今季へ備えていた選手会長。「結構大変だった。右足首の感覚がとくに良くなかった」とプレーに痛みや違和感を我慢することもあった。

そこで着目したのが、自身のスパイクだった。契約するアンダーアーマー社の担当者と密に連携を取り、“スパイク改革”に踏み切っていた。

昨年までは足首部分がローカットモデルを履いていたが、負担を軽減するため、今季からミドルカットモデルを採用。不安を抱えていた足首をホールドし、打席での強振や守備でのスライディングキャッチなど、ダイナミックなプレーをサポートしてくれた。

さらに要望したのが「歯」の部分だった。人工芝や土のグラウンドに金属部分が深く刺さるのが主流だが、吉田正は負担軽減のために「削ってもらいたい」とリクエスト。担当者が、その場で3ミリ削り、特製スパイクが誕生した。

新発見もあった。今季の特製スパイクは右足が27センチで、左足が27.5センチ。昨年まではピッタリなサイズがなかったため、27センチと27.5センチのスパイクを1組ずつ発注し、左右をクロスにして“自己調整”していたそうだが、今季からは左右1足ずつ発注している。

25日には本拠地の京セラドーム大阪に戻って、日本シリーズ第3戦を迎える。地に足つけて、日本一の頂へと向かう。【真柴健】

【関連記事】オリックスニュース一覧