中日松葉貴大投手(32)が25日、国内FA権を行使せず、残留することを発表した。秋季練習中の名古屋市中川区のナゴヤ球場で会見した同投手は、「他球団に移籍して違う自分を見いだすことも考えた。中日球団との話し合いで思っている最大限の契約条件も提示された」と、球団側から宣言残留容認を受けていた。だが大幅な年俸の増額と複数年契約の提示もありFA権を行使せず残留することを決めたことを明かした。

また今季から指揮を執った立浪監督の存在も残留へかじを切った大きなポイントだった。「いろんな監督についたが、この年齢の選手にこれだけコミュニケーションを取ってくれた監督はいなかった。シーズン中も期待され、応えようとやってきた。立浪さんの元で野球をやりたかった。来年も監督に松葉を使いたいと思ってもらえるようにやりたい」。他球団からの調査もあったが、立浪監督のチーム、選手に対する姿勢も残留を後押しした格好だ。

松葉は、19年のシーズン途中にトレードでオリックスから移籍。同年は1試合止まりも、20年は3勝した。本拠地バンテリンドームとの相性の良さもあり21年は6勝。今季も6勝を挙げて存在感を示した。先発左腕として大野雄、小笠原に次ぐ左腕が、来季も得意のバンテリンドームで躍動していく。

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