次世代の左腕エースだ! ソフトバンクのドラフト4位、大島・大野稼頭央投手(18)が25日、鹿児島・奄美市内の同校で指名あいさつを受けた。最速146キロの直球に、完投能力も兼ね備える離島の鉄腕。福山龍太郎アマスカウトチーフ(46)は「大投手になれる」と太鼓判を押し、和田毅投手(41)、杉内俊哉巨人3軍投手チーフコーチ(41)ら歴代の左腕エースに姿を重ねた。
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大野は指名あいさつで大志を抱いた。「和田さんや杉内さんのような、偉大な投手と肩を並べたい」。175センチ、65キロと決して大柄ではないが、最速146キロの直球を左腕から投げ込む。カーブ、スライダー、チェンジアップと多彩な変化球も武器。何よりマウンドを簡単に降りない離島の鉄腕だ。
ポテンシャルは和田、杉内に匹敵する。福山アマスカウトチーフは高く評価した。「近年は投球制限などがあるが、これだけ投げぬく力がある子は久しぶりに見た。和田投手や杉内投手といった『左腕エース』と呼ばれた人間たちは、みんなそれを乗り越えてきた。(大野は)大投手になれる要素がある」。
大野は昨秋の九州大会で3試合28イニング、467球を投げ、大島を今春のセンバツ出場に導いた。今夏も全6試合49イニングを1人で投げ抜いた。「離島の鉄腕」の異名が生まれるほどだ。同スカウトは「大島をセンバツに導き、ひとりで投げ抜く責任感やマウンド上での強さがある。和田投手とすごく似ている」と絶賛。「先発完投型で大事に育てていきたい」と育成の青写真を描いた。
杉内は05年に18勝、和田は10年に17勝、16年に15勝を挙げ、いずれも最多勝に輝いた。大野は「先発ローテーションを守って、最多勝を目標にやっていきたいです」と意気込む。左腕エースの系譜を受け継ぐ覚悟だ。
大島高校初のプロ野球選手。ドラフト会議翌日からは「おめでとう!」と、道で会う多くの島民から祝福を受けた。「今までずっと島の方々に支えられてきました。今度は僕が活躍して、島に元気や勇気を与えたい」。夏は海で泳ぎまくり、何度もヘビと遭遇してきた奄美大島。大好きなご飯はご当地グルメの「鶏飯」。離島での思い出を胸に、大野がエース街道を駆け上がる。【只松憲】
◆大野稼頭央(おおの・かずお)2004年(平16)8月6日生まれ、鹿児島・奄美大島の龍郷町出身。龍南中3年時の選抜チームで離島甲子園に出場。今春のセンバツは1回戦敗退。最速は大島入学時から約20キロ増の146キロ。変化球はカーブ、チェンジアップ、スライダー。175センチ、65キロ。左投げ左打ち。



