阪神は2日、高知・安芸で3年ぶりの秋季キャンプを開始した。岡田彰布監督(64)は、初日から大山悠輔内野手(27)へ打撃指導を実施。また、大砲候補の井上広大外野手(21)の成長に目を細めた。岡田監督の一問一答は以下の通り。

   ◇   ◇   ◇

-大山に打撃指導をしていた

「いやいや、真っすぐを打ってるポイントと、真ん中でカーブマシンを打ってるポイントがあまりにも違いすぎるから、どっちがいい打球がいってるかいうことやね。カーブマシン打ってる方がものすごいいい打球がいってるのに。真っすぐだったら差し込まれてラインドライブみたいな打球が多いから。で、ティーの時もね、置きティーにしても、打つところ決まってるわけじゃない、置くわけだから。でもあの位置じゃ打てない。もうちょっと前でね、最後前で打ってたけど、前で打ってる方が7、8キロスイングスピードが違うんよね。水口(コーチ)が測ってたけど。普通にスイングさしたら131キロくらいで木浪と一緒くらいやったけど。ポイント前にして振ったら139くらいになるんよね、ヘッドスピードが。だからそういうことよ。やっぱり一番強いスイングができるところで打たんとね。ちょっとそういうところの確認というかね、まあ急には直らないから、それを徐々にやっていけば、自分の打つポイントも分かってくるんじゃないかな」

-スイングスピード計測は水口打撃コーチの発想か

「いやいや、何かSSKから持ってきたみたいやけど、知らんよ、わしは(笑い)」

-大山は目に見える結果が出てた

「そうや、だから、ほんとは素振りさしたら一番いいスイングやんか。ボールがないわけやからな。でもなんか131キロくらいしか出ないわけやから、だから素振りでも自分のポイントが悪いんやろうな、普通は素振りが一番ええで、ボールがないから一番楽に振れるっていうかな、楽に振れるというのはヘッドが走ってるいうことやからな、力いっぱい振ってもスイングスピードが速くなってるとは言えないからな。あんなんポイント前にしたらな、139キロくらいなったんやで。そんなんおかしいよな。普通な、同じ素振りしてな、どこで力入ってるところがおかしい、いうことやな」

-変化球は良いポイントで打てている

「おーん、間があるからやろ。間があるから前でさばけるんやろうな。カーブマシンとか。真っすぐ、打撃投手の球の時はどうしてもぶつかりばっかりなってしまうやんか。1、2、3、1、2、3でぶつかりばっかりになってしまうから。やっぱりポイントがみんな刺されてなあ。練習で苦しい打ち方したらあかんわ。見ていても苦しいやろう。打ち方見たら。ボールもお前、あまりにも嫌々しばかれているみたいなボールやから。ラインドライブっていうかな。ボールがかわいそうに飛んでいくやろ。ボールがスピンかかって素直にいったら伸びるんやろうけど、ボールも何か反発しとるからボワーンって落ちるやろ。距離飛べへんやん。そういうところのコツやなあ。今日なんか井上なんかめちゃいい感じで打ってたよ。飯食いながら上で見ていたけど、井上はちょっと打つポイントが全然変わったなと思ったね。今日、井上が一番飛んでたんちゃう」

-フェニックスで良くなった

「最後のそうそうそう。最後のホームラン打った時に前でさばいて、そういうのが分かったとか、何かそういうなんを言うとったなあ」

-監督のコメントを見たとか

「うん、『前で打て』というかね。差し込まれてばっかりやからな。2軍でもストレートに空振りするらしいんやんか。三振するのはな。そんなんバッターの一番屈辱や。ストレートで三振するというのはね。ストレートは強いけど、変化球に弱いというのがな。若い選手はそれが普通なんやけど、ストレートに弱いのが一番あかんわ」

-右の外野では楽しみ

「今日見た感じではな。今日シートノック見たけど、肩とかも強い方やしな。チャンスはチャンスよ」

-ポイントというのはボールが1個前ぐらいか

「1個なあ。1個前にしないといけないやつもおるし。半分ぐらい前にしないといけないやつもおるし、個人個人の差はあるけどな。大山は? 1個ぐらい前にしないとあかんなあ」

-手元で変化するからこそ引きつけたい思いも

「変化する前に打ったらええんよ。待ちすぎるからぎょうさん変化するんやんか。そんなん当たり前のことやんか。よく曲がる前に打てと言うてバッターボックスの一番前に立つやつおるやんか。理にかなっているよな。それがタイミングが合えばな。そういうことやろ。待てば待つほどボールというのは変化するで。変化のする前、変化の少ない時に打てばいい」

【関連記事】阪神ニュース一覧