阪神木浪聖也内野手(28)が遊撃取りを猛アピールだ。秋季キャンプ2日目のシートノックは前日の二塁と異なり遊撃へ。深い位置からの送球は力強く、三塁側ファウルゾーンから見守った岡田監督も驚きながら目尻を下げた。「木浪も結構強いな、肩。俺もそれは再発見やな。思っている以上に木浪は肩が強いな」。

今季まで正遊撃手の中野については「あの肩はしんどい」と厳しい評価で、「地肩の強さが助けてくれるのは多い」と木浪の長所を再確認したようす。肩の強さを遊撃手の条件に求める指揮官にとって、背番号0は魅力的な存在に映った。

称賛の言葉を伝え聞いた本人も「うれしいですね」と笑顔。「そうやって評価してもらえてありがたい。教わっていることをやっていく」と引き締めた。

岡田監督は小幡を遊撃レギュラー候補に挙げているが、1年目の19年から3年連続開幕戦でその座を勝ち取った4年目28歳も急浮上。この日は早出から約45分間の特守を行い、みっちり下半身を鍛えた。「いろんなことを教わりながら、染みこませていきたい」。ここ数年は中野らの陰に隠れたが、新監督になって復活への流れがきた。来季正遊撃手のダークホースになる勢いだ。【前山慎治】

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