日本ハムは4日、ドラフト3位で指名した加藤豪将内野手(28=前メッツ3Aシラキュース)の入団が決まったと発表した。

新庄剛志監督(50)が、かねて熱望してきたメジャー逆輸入の大型即戦力内野手「日本ハム加藤豪将」が誕生。来春開業する新球場「エスコンフィールド北海道」の初年度を大きく盛り上げそうな目玉補強に成功した。

就任2年目の来季は日本一を目指すと公言している新庄監督は、シーズン中から米球界10年目の今季にメジャーデビューし、初安打も放った日本国籍を持つ加藤豪に注目していた。「足も速いらしいし、なんか根性もあるみたい」と、球団にドラフト指名を検討するよう、働き掛けていた。

10月20日に開催されたドラフト会議で球団が3位指名し、交渉権を獲得後は「足もあるし、投手としてもすごい魅力あるし、打つ方もパンチ力あるし、全てにおいて僕が好きなタイプの選手だから楽しみで仕方ない」と笑顔を見せていた。

同25日(日本時間26日)付で加藤豪が前所属から自由契約となってから、入団交渉は順調に進んだ。正式決定の前日となった3日には、加藤豪が2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷をサプライズ訪問。チームウエアも着用し、室内練習場で約1時間の練習も行っていた。

今後は7日から沖縄・国頭で始まる秋季キャンプにも参加する方向で調整しているもよう。米球界でキャリアを重ねてきた異色の即戦力ルーキーが、日本でベールを脱ぐ日も近そうだ。

◆加藤豪将(かとう・ごうすけ)1994年(平6)10月8日生まれ、米カリフォルニア州マウンテンビュー出身。両親は日本人。3歳で日本に移り神奈川で生活。6歳で米サンディエゴに戻り野球を始めた。ランチョバーナード高から13年ドラフト2巡目(全体66位)でヤンキース入団。19年オフにマーリンズ、21年パドレス移籍。今季はブルージェイズとマイナー契約し、初のメジャー昇格で8試合に出場。5月からメッツ3Aでプレーした。185センチ、91キロ。右投げ左打ち。

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