栗山英樹監督(61)率いる侍ジャパンはオーストラリアに2連勝した。来年3月のWBC1次ラウンドで同組となる相手に、8-1で快勝した前夜に続き、力の差を示した。

世界デビューとなった先発佐々木朗は4回を4安打2奪三振の無失点だった。「令和の怪物」は滑るWBC球の影響からか、フォークの制球には苦しんだ。ただ、直球は力強く、最速は159キロ。毎回走者を背負ったが、粘投でホームは踏ませなかった。5回からは高橋奎が2回を1安打4奪三振の無失点と好投した。WBC本番1次ラウンドは球数65の制限があり、栗山監督が重要視する「第2先発」の適性を示した。

打線は小刻みに得点を重ねた。2回に二死満塁から塩見の2点適時打で先制。3回は相手の制球難につけこんだ。4四球をもらって押し出しで追加点を奪った。4回は2死三塁から4番に起用された近藤が適時二塁打を放った。6、7回にも1点ずつを追加し、中押しに成功した。