ロッテ小野晋吾1軍投手コーチ(47)が11日、この日、72歳で逝去した球団OBの村田兆治氏について「悲しいですね…」と言葉を重くした。

この日も秋季練習でZOZOマリンを訪れた。「いや、もう、突然の悲報というか、ちょうど球場着いた時にそのニュースを知ったので、ほんと、言葉がないというか」と言葉を選ぶように話した。

村田氏が現役時代につけた背番号29を背負い、村田氏と同じように日曜日に投げることが多く「サンデー晋吾」と呼ばれた。

「本当におこがましいんですけど、サンデー晋吾と呼ばれるようになって。自分としてはうれしい半面、偉大な方だったんで、その成績に見合うような、背番号を受け継いでから、背番号を汚さないような思いで。偉大な背番号だったので、それを守るために必死で現役時代はやっていたので」

01年にはサンデー対談が実現。体幹の大事さや指を鍛えることについてアドバイスを受けたという。

29番は現在、西野勇士投手(31)に受け継がれている。西野も村田氏同様、トミー・ジョン手術を受け、復活を果たした。小野コーチは「僕としても成績は及ばないまでも、とにかく長くプレーができるようにという思いでやっていたので。西野に託した時も、この球団の29番って特別な番号だから、とにかく長く背負えるように頑張ってほしいという話をしました」と明かした。【金子真仁】