ソフトバンクが日本ハムから海外フリーエージェント(FA)権を行使した近藤健介外野手(29)に対し、出来高込みで推定6年総額30億円超の超大型契約を用意していることが11日、分かった。当初は4年総額20億円とみられたが、他球団との争奪戦を見越して大幅アップ。交渉解禁日の11日に即日アタックを仕掛けた模様で、今後は交渉が難航すれば藤本博史監督(59)が直接出馬する可能性も浮上した。

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ソフトバンクがFAを行使した日本ハム近藤に破格条件を用意していることが明らかになった。獲得に動くことを明言している球団は、交渉解禁日だった11日に即日アタックを仕掛けた模様。当初は出来高込みで推定4年総額20億円とみられたが、大幅アップの出来高込みで6年総額30億円超という条件で話を進めているとみられる。

野手では主砲柳田の7年契約に次ぐ超大型契約。宣言残留を認めている日本ハムを含め、オリックス、西武、ロッテとの大争奪戦を制するために、ソフトバンクが本気度を示した。近藤がFA宣言した8日は三笠GMが「ぜひ話を聞いてもらいたい」とラブコールを送り、翌9日には藤本監督が「もうぜひ、ぜひぜひ来てもらいたいです」。さらには交渉解禁日の即日アタックに、壮大な好条件と誠意は止まらない。

それでも交渉が難航となれば、藤本監督が直接交渉の席に出向く可能性がある。宮崎秋季キャンプ休養日のこの日、オンライン取材に対応した指揮官は「来ていただきたい選手。当然そういう機会があれば交渉でも何でもやります」とやる気満々だった。「話術? 話術はないよ。下手くそやからね」と謙遜したが、トーク力は関西仕込み。口説き落とす準備はできており、現場首脳陣の代表として「あれだけ出塁率が高い選手ですから。本当にぜひ来ていただきたい」と改めてラブコールを送った。

ソフトバンクは17~20年に4年連続で日本一に輝いた。だが、直近2年はリーグ優勝どころか、日本シリーズにも出場できていない。V奪回に向けて、誠意を示し続ける。

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