「吹田の主婦」から魔球授かった!? 侍ジャパン帰りの阪神湯浅京己投手(23)が12日、代表チームでの交流から得た収穫を明かした。この日、兵庫・西宮市内の鳴尾浜球場で実施中の秋季練習に合流。投球の幅を広げる狙いで、以前から望んでいた横の変化習得への手がかりをつかんだ。

「山崎颯一郎さんが投げているスライダー。カットっぽいボールはすごくコントロールしやすそうだなと」。湯浅は今年は150キロ超の快速球とフォークを軸にリーグトップの43ホールドを積み上げ、最優秀中継ぎ賞を受賞した。圧倒的な投球を続けながら、横の変化習得を模索していた。ヒントをくれたのは「吹田の主婦」の愛称で人気者になったオリックスの若き右腕だった。

持ち球のスライダーは縦の変化。横も身につければ「投球の幅も広がってくると思いますし、ゲッツーとかほしいときとかに狙って取れたりできるようになると思うんで」と、キャッチボールで試行錯誤を繰り返していた。縦振りの投球フォームで横の変化球を武器にする難しさも、同様の投げ方の山崎颯がヒントになった。さらに、巨人大勢、戸郷、DeNA今永、ロッテ佐々木朗ら侍JAPANのチームメートから球の握り方などを吸収。「自分が投げられそうだなと思ったものを試していきたいなとは思っています」と実行に移す。

交流を深めただけではない。「いいライバルとして、もっと上を目指したいなと思います」と意識し、刺激になる存在ができた。大舞台での収穫を力に、リーグ最強セットアッパーが23年を目指す。【堀まどか】

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