阪神岡田彰布監督(64)が17日、来季の開幕投手について言及した。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場の可能性がある青柳について「WBC行って開幕は無理やろ」と苦笑い。「理想は1年間ローテーション守って、当然2桁で貯金作れるピッチャー」と条件を定めた。

岡田監督の一問一答は以下の通り。

 

 ◇   ◇   ◇

-ブルペンで及川を最後見ていたが、だいぶ良くなってきたか

「いやいや2、3球ええなー思ったら、ラストとかちょっと力んだら、またシュート回転行くもんな。どうなんやろなあ…。だから、久保田にはボールの握りとかでなんか、手首が立って引っかかった時はええボールがいくんやけど。そら本人しか、リリースポイントなんか分からへんからな。こう(手首が)寝るんかな、寝たらやっぱりシュート回転なるっていうかな」

-本人は先発をやりたいと

「やっぱりあそこ(右打者の内角)に投げきらんと先発はしんどいよ。右バッターなんかやったら、あそこにシュート回転行ったら、みんなボールが甘なる方やから。な、シュート回転は。シュート回転のボールは力がないもん、やっぱり。抜け球みたいなんやからな、余計怖いよな、長打とかな」

-そのへんの再現性は重要

「だから、なあ。3球、4球そこにガッと決めるようにな。まあ1軍のローテーションピッチャーやったら、そこに3球、4球と続けて投げられると思うんやけどな。それがたまにやったらアカンわな。どっちか言うたらボールの種類もないやろ。きょうもスライダーとかなんか投げとったけど、ボールの種類も必要やで、先発はな」

-青柳が開幕投手やりたいとイベントで

「小学校訪問か? そんなんイベント言うんかいな(笑)。あ、そう、おーん」

-2月見てからに

「WBCはもう選ばれないつもりでおるんや」

-それも行きたいと

「WBC行って開幕は無理やろ(笑い)。両方ともお前、日程的にそらしんどいで、ピッチャーは」

ーWBC次第

「そうやろなあ、だから全員が開幕合わしてのローテーション違うわけやから、みんなそら、準決勝、決勝なんか、もういいピッチャーしか投げへんやろ」

-登板間隔が空く可能性も

「もうそら、めっちゃ空いてしまうよ、そんなもん。長いイニングも球数で投げへんし、そら、WBCに行くピッチャーなんか開幕なんか難しいで。湯浅が選ばれても最初から何カードかはしんどいなとは思てるもん。選ばれた場合な」

ーリリーフでも

「おーん」

-開幕の起用はまだ

「まだそんなんなあ、WBCがあるから、ちょっと何とも言えんよな。向こうもそうやろ、今永も選ばれるんやろ? まあ分かれへんけどなあ。DeNAも。(可能性)高いやろ? そんなんWBCとか行っとったら、そらあれやで。そこに合わすのはキツいと思うよ。そらエース級が選ばれてるんやけど、それを開幕に持っていくいうのは難しいで。だってボールもちょっと違うボール投げてるんやで、1カ月間。そうやろ(笑い)。それは選ばれたらちょっと、何試合かは戦力に入れん方がええかも分からんもんなあ。また日本のボールに慣れるまでなあ」

-無理して調整すると後に響く

「そら響く響く、うーん。だって1カ月以上違うボール投げとるんやで。2月の十何日とか言い出したら。そやろ? もし最後までいったら1カ月以上やで。ピッチャーの方が特に感覚違うやろ、感触が」

-開幕投手の理想像は

「いやいやそんなん、理想はだって1年間ローテーション守ってな。そら当然2桁でな、貯金作れるピッチャーやで。開幕も、そやなー。まあ先発ピッチャーやったらみんながやりたいわな。WBCがなかったらな、ある程度早い時期に決める可能性はあるけどな、ちょっと分からへんわな。あれやで、井川の時も、金子もオリックスの時に、3月の激励会の時に言うた言うた。金子に何にも言わんと、『今年は金子で開幕します』って言ってビックリしよったな。井川の時も激励会で言うたよ。リッツで、阪神の時も。まあ何もなかったらそんな言うと思うけど、ちょっと分からへんな」

-ドラフト6位の富田が紅白戦で監督にアピールしたいと

「どっか海外いってたやろ、選ばれてな。なんかなあ。まあちょうどいいな、ほんまに、なあ。安芸におったらそんなんできへんし、ほんまちょうどよかったな、そういう意味ではなあ。沖縄で。それまでなあ、新人に関しては本当に1月自主トレしとるけど、本当に一緒になあ、ユニホーム着て1日からのそういう姿を見んと、なかなか分からへんもんなあ」

-全員を見る機会は作れそう

「それはなあ、いつかファームも見に行ってもええけどなあ、どんな施設かも含めてなあ。どのくらいの感じで練習できてるかなあ。当然ブルペンの加減で、なあ、キャッチャー3人か4人かという話になってくるしな」

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