ソフトバンク森浩之1軍ヘッドコーチ(57)が19日、リチャード内野手(23)の“強制帰国”を案じた。

現在プエルトリコのウインターリーグに参加中の若き大砲は、打率1割台と苦戦中。この日ペイペイドームを訪れた同コーチは「打ってないなぁ~。打ってないぞー!」と苦笑いしつつ「今日も見たけど9番バッターになっとる。8番、9番ときたら次はベンチやで。ベンチっていうことは(日本に)帰されるで」と、ジョークを交えてゲキを飛ばした。

今季はウエスタン・リーグで29本塁打。同リーグの新記録をたたき出したが、一転、1軍では23試合で打率1割5分9厘、3本塁打に終わった。将来の4番候補だけに「リチャードには発奮してもらいたい。魅力なんでね。やっぱり彼にはやってもらいたいと思うし。彼も気持ちはあると思うけど、やっぱりこの世界は結果なので」と、ロマン砲に歯がゆい思いを抱いているようだ。

リチャードにとって主戦場となる三塁には、栗原をはじめ野村勇や周東、野村大らライバルが多数。同コーチは「極端に言えば、彼が栗原を退けてサードやファーストのレギュラー争いに食い込んできてくれれば、もっと(チームは)活発になる。しっかり結果を出して、自信を持って帰国してくれるのが一番。途中で帰されないことだけを祈っています」と思いやった。

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