広島が21日、日南秋季キャンプを打ち上げた。新井貴浩監督(45)は「100点満点です」と完走した選手たちの姿勢をたたえた。

新井イズムが詰まった14日間だった。首脳陣が前向きな声をかけながら選手を盛り上げ、選手の意見や感覚を聞きながら指導。選手も自主的に練習に取り組む姿勢がみられた。最後まで明るい雰囲気の中、活気あるキャンプとなった。

新井監督は最終日の練習前に、選手たちに伝えた。「(来春キャンプが)2軍スタートになっても、何も悲観的になる必要はないよと(伝えた)。チャンスはずっとあるし、競争もずっと続くよと。それはシーズンに入っても、キャンプだけじゃなく、オープン戦に入ってもだよと」。来春キャンプ中も1軍、2軍の入れ替えを頻繁に入れ替えながら、幅広く選手を見ていく方針をナインに伝え、オフに入る選手のモチベーションを高めた。

キャンプ最終日の恒例である一本締めが終わると、新井監督発案の首脳陣、選手、スタッフ全員がハイタッチしてキャンプを打ち上げた。「すごく充実したキャンプでしたね。選手にも言ったんですけど、楽しみな選手ばかりだったと伝えました」。最後まで一体感を保ち、新井体制初の秋が終わった。