巨人が来季の新外国人としてパイレーツからFAとなったタイラー・ビーディ投手(29)を獲得調査していることが24日、分かった。ビーディは身長189センチの長身右腕で、18年にジャイアンツでメジャーデビュー。最速159キロの直球を武器とし、19年は22試合に先発して5勝(10敗)を挙げた。

20年3月に右肘の内側側副靱帯(じんたい)の再建手術を受けたが、翌21年7月にはメジャー復帰。今季はジャイアンツとパイレーツで主に中継ぎとして31試合に登板し、2勝5敗、防御率5・14だった。

巨人は先発候補として検討しているとみられる。平均154キロの直球と同136キロのチェンジアップを軸に緩急で打ち取るタイプ。球種は他にツーシーム、スライダー、カーブの5種類を持つ。「Young Beedah」名義でラッパーとしても活動するなど、グラウンドを離れても才能は多才だ。

今季は先発ローテ候補だったアンドリースがわずか5試合の登板で0勝2敗。シューメーカーも18試合で4勝8敗と思うような結果が残せなかった。チーム防御率はリーグワーストの3・69。投手陣の立て直しが必要で、今オフはすでにブルージェイズからFAとなったフォスター・グリフィン投手(27)も調査している。若手の成長に加え、グリフィンとビーディという大型の両腕を機能させられれば、3年ぶりV奪回へ計算が立つ。

◆タイラー・ビーディ 1993年5月23日、米マサチューセッツ州生まれ。オーバーン高校からローレンスアカデミーへ転校。11年ドラフト1巡目(全体21位)でブルージェイズから指名されるもバンダービルド大に進学。14年ドラフト1巡目(全体14位)でジャイアンツ入団。18年にメジャーデビュー。今年5月にパイレーツ移籍。今季は2球団で通算31試合2勝5敗、防御率5・14。メジャー通算58試合7勝16敗、防御率5・34。189センチ、97キロ。右投げ右打ち。「Young Beedah」名義でラッパーとしても活動。妻のアリー・デベリーは女優兼モデル。

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