ヤクルトのスコット・マクガフ投手(33)が退団することが11月30日、明らかになった。チームはこの日、日本野球機構(NPB)に保留者名簿を提出。名簿から同投手を外したことを奥村国際グループ担当部長が明かした。「本人と話して、大リーグ復帰を目指して挑戦したいということだったので。年齢的にもね、これが最後のチャンスだということであれば、頑張ってこいと。本人の希望する方向性を後押ししてやろうという結論になりました」と説明した。

マクガフは19年にヤクルトに入団。4年連続で50試合以上に登板と、フル回転でブルペンを支えた。昨季途中からは守護神として31セーブを挙げ、日本シリーズ胴上げ投手に。今季も38セーブでリーグ2連覇に大きく貢献した。同部長は「弱いスワローズを支えて、頂点まで来た。彼あっての今のチーム。感謝してもしきれない」と功績をたたえた。マクガフはマーリンズに所属した15年以来のメジャー復帰を目指す。

退団は大きな痛手となるが、立ち止まってはいられない。来季編成に向けて同部長は「またいい選手を、代わりになる選手を探さなきゃいけない。理想的には、すぐ抑えをやれる選手を探すことになると思います」。今後は新外国人として、クローザー候補を探していく。

◆スコット・マクガフ 1989年10月31日、米国ペンシルベニア州モンロービル生まれ。オレゴン大から11年ドラフト5巡目(全体164位)でドジャース入団。15年にマーリンズでメジャーデビュー。19年にヤクルト移籍。21年から2年連続30セーブをマークし、チームのリーグ連覇に貢献。東京五輪米国代表。今季推定年俸1億2100万円。180センチ、86キロ。右投げ右打ち。

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