野球用具メーカー・ハタケヤマ取締役会長の畠山佳久(はたけやま・よしひさ)氏が5日、骨髄異形成症候群のため亡くなった。68歳。

実家は「虎印」「タイガー」ブランドを持つ美津和タイガーの下請けを営み、グラブなどの革製品を製造していた。父の技術を学び、85年に別会社の「ハタケヤマスポーツ」を立ち上げた。大阪市平野区に本社を構え、和牛の革を使い、キャッチャーミットを中心にグラブを製造。当時は阪神真弓明信らも使用した。その後、空洞のある捕手用プロテクターなど、独自性の高い製品を開発。現在はソフトバンク甲斐ら多くのプロの捕手が同社製を愛用している。

実際に球場にも熱心に足を運び選手の声を聞いていたが、近年は療養中だった。葬儀は近親者のみで行った。後日、同社主催のお別れ会を行う予定。