巨人から現役ドラフトで広島に移籍することが決まった戸根千明投手(30)が9日、球団を通じて感謝をコメントを述べた。

戸根は「読売ジャイアンツで過ごしたこの8年間は僕にとってかけがえのない素晴らしい時間でした。優勝を経験させていただき、また自分の可能性を広げるために二刀流にもチャレンジさせていただきました。さまざまな経験をさせていただいたことを本当に感謝しています」と投手だけでなく、負傷の影響で投打の二刀流に挑戦した20年シーズンにも触れ、感謝を表した。

さらに続けて「これからはライバルチームになりますが、東京ドームやマツダスタジアムで僕らしく元気に腕を振っている姿をお見せできるように頑張ります。ジャイアンツファンの皆様には、今まで温かい声援を送っていただきありがとうございます。チームは変わりますがこれからもよろしくお願いいたします」とメッセージを送った。

戸根は14年ドラフト2位で日大から巨人に入団。今季は9試合の登板にとどまり、0勝0敗、防御率5・02。11月25日の契約更改では「今年はふがいなかったので、セットアッパーをもう1度取りに行きたい。リーグなら50試合(登板)。投げダルマくらいに投げまくって、文句一つ言わずに投げられたら男として格好良いと思う」と覚悟を示していた。

現役ドラフトは、出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化する制度で、日本野球機構(NPB)とプロ野球選手会の数年にわたる話し合いの末、今オフから導入。各球団、必ず1人は出て、1人は入る仕組みとなっていた。