阪神電鉄、阪神タイガースと尼崎市は14日、2軍の新本拠地として阪神大物(だいもつ)駅近くの小田南公園に整備される2軍施設を「ゼロカーボン・ベースボールパーク」として整備・運営していくことを発表した。

計画では「創エネ」として、室内練習場や選手寮クラブハウスの屋上、タイガース野球場のバックスクリーン背面に太陽光パネルを設置することで、年間73万キロワットの発電量を見込む。蓄電池も設置し、発電した電気を自家消費。これは同球場で想定される年間使用電力の80%強に相当するという。また、不足する電力は尼崎市のクリーンセンターの廃棄物発電による二酸化炭素排出量ゼロの電力を活用する。

一方、高性能断熱材の屋根や壁、高効率空調機、全熱交換器などを採用し電力消費量を「見える化」するなどで省エネを目指す。他にも雨水などの活用やペットボトル、プラスチックカップの回収リサイクルといった環境に配慮する取り組みを実施。脱炭素社会や循環型社会の実現への活動を推進するという。

2軍施設は、西宮市・鳴尾浜から25年2月に移転する予定。

 

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