ソフトバンク嘉弥真新也投手(33)が15日、福岡市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の来季年俸1億6000万円でサインした。昨年オフに2年契約を結んでおり、来季が最終年となる。

嘉弥真は今季、6年連続50試合以上となる56試合に登板。28ホールド、防御率0・99といずれも自己最高の成績を残した。「個人的には成績は良かったけど、チームとしては優勝できていない。そこが悔しかったなと思います」と振り返った。

シーズン最終戦でリーグ優勝を逃した今季は、優勝マジック1で迎えた10月1日西武戦では藤井が山川にサヨナラ弾を浴び、号泣。翌2日ロッテ戦では泉が逆転本塁打を浴び泣き崩れた。そんな場面で、後輩投手に寄り添う嘉弥真の姿が印象的だった。「やっぱりぼくもそうやって先輩方にいろんな声をかけてもらったりしたので。あの場面はぼくらが引っ張っていくしかない」。ブルペンの年長投手として、後輩たちを励まし、もり立ててきた。

ここまでブルペンリーダー的な役割を務めてきた森が、来季は先発に挑戦する可能性もある。嘉弥真は「リーダーというか先輩くらいで。ぼくは楽しみたい派なので。仲良くやれたら絶対に強くなると思うので。仲良く元気よく、楽しくいきたいなと思います」と、自身のリーダー像を明かした。来季に向けては「50試合以上、60試合くらい投げてリーグ優勝して、日本一になりたい」と意気込んだ。(金額は推定)