ヤクルトは20日、前パイレーツのディロン・ピーターズ投手(30)の獲得を発表した。1年契約で年俸は75万ドル(約1億500万円)プラス出来高払いで、背番号は63に決まった。

メジャー通算59試合に登板した左腕で13勝12敗、防御率5・30。19、20年にはエンゼルスに所属しており、大谷翔平投手(28)の元同僚でもある。21年からは筒香嘉智外野手(31)も所属したパ軍に移籍。今季は22試合(4先発)に登板し、自己最多の5勝(2敗)を挙げ、防御率4・58と活躍した。

ピーターズは「皆さんの文化と野球に対する忠誠心を受け入れることに、とてもワクワクしています。素晴らしいシーズンにするために、しっかりと準備して臨みたい」とコメントした。今月に入って結婚したばかり。まずは単身で来年1月末に来日し、春季キャンプインに備える予定だ。

奥村政之編成部国際担当部長は「先発経験が多く、メジャーの実績と右肩上がりの調子の良さをメインに獲得した。150キロくらい投げますし、強い球を低めにズバッと投げられるし、変化球も多い。勝てる先発の1人としてサイスニード、(新外国人の)エスピナルと3人の外国人が先発枠を競争してほしい」と期待を寄せた。【鎌田直秀】

◆ディロン・ピーターズ 1992年8月31日生まれ、米インディアナ州出身。テキサス大オースティン校から14年ドラフト10巡目でマーリンズに指名され、17年9月1日フィリーズ戦でメジャー初登板。メジャー通算59試合登板(34先発)で13勝12敗、防御率5・30。マイナー通算102試合登板(89先発)で36勝23敗、防御率3・76。150キロ超の速球にカーブ、スライダー、ツーシーム、チェンジアップを操る。180センチ、88キロ。左投げ左打ち。

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