矢沢と矢沢は、どちらが勝つのか。日本ハムドラフト1位の日体大・矢沢宏太投手兼外野手(22)は投打の二刀流ならぬ“矢沢流”でプロの世界に飛び込む。投手、野手、走者-。それぞれが対戦すると、どんな勝負が繰り広げられるのか。「日刊スポーツ新春特別バトル」として、本人解説のもと、勝敗を判定してもらった。

 

1先発矢沢VS先頭打者矢沢

「先頭打者矢沢ですね」と即答した。

投手の立ち上がりの難しさを指摘した上で、「先発投手は投げていく中で変えていくもの。最初はある程度自分の投球をしていくと思うので」と、打者矢沢に軍配が上がるとした。マウンドに早く慣れることも先発投手の大事な要素。その点も加味し「四球でも打者矢沢の勝ちだと思うので」と打者有利と分析した。

 

2(延長12回2死満塁で)投手矢沢VS打者矢沢

「先発で12回ってことじゃないですよね? 絶対投手矢沢ですね」。

さすがに先発で12回完投は想定していない。途中から登板しているのであれば、投手が勝つと断言した。緊迫した大一番と想定されるが、「多分アドレナリンが出て、すごくいいボールがいくと思います」と分析。「大舞台でこそ力が出るタイプなので」。そう語る矢沢の口ぶりからは勝負師としての強さが漂っていた。

 

3投手矢沢VS一塁走者矢沢

「捕手にもよりますけど、走者矢沢ですね」。

50メートル6秒を切る俊足の矢沢が二盗を成功させると予想した。「投手矢沢の投球リズムが分かっているので、見抜いていけると思います」と、投手矢沢を理解していることが勝因。盗塁を狙う時は、投手の投球以外にも観察の目を向けるという。「(プレー時は)日常生活と変わってくる選手が多い。配球もそうですけど、立ち居振る舞いとか性格も読む」と語った。

 

4投手矢沢VS代打矢沢

「先発の矢沢だったら代打の矢沢が勝つ。中継ぎだったら中継ぎの矢沢が勝つと思う」と、引き分け判定だった。

代打矢沢が試合終盤に出てくると想定した上で、「先発で後半となると、球威が落ちて、配球も読みやすくなってくる」と代打が有利と予想。一方、救援登板であれば「そに懸けてきているので、打たれない」と語った。

 

5タッチアップで本塁を狙う矢沢VS送球する右翼矢沢

「右翼ですね。刺せる自信があります」。

好返球で生還を阻止するとした。入団会見では、新庄監督から希望するポジションを聞かれ「1番右翼」と宣言。俊足も武器だが、走力以上に強肩への自信が勝るという。右翼に矢沢がいた場合は、「多分走らない。自分で言うのもなんですけど」。目が覚めるようなレーザービームで新球場を沸かせたい。

 

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